富士山牛玉　絵札　図録「渋谷の富士講ー富士への祈り」牛玉宝印 食行身禄 山吉講 山真講 御札 御影 富士塚 御身抜 マネキ　2010年

民間信仰の中で江戸時代以降特に盛んだったのは、さまざま講の活動です。講とは、同一の信仰を持つ物の集団をいい、富士講は、富士山を神として
信仰する者の集まりです。「富士講」の誕生は、食行身禄（1670－1733）入定後、弟子や娘らが中心になり、食行の教えを伝え広める講を設立したことに
始まるという。江戸に多くあった富士講の中で、道玄坂に住んでいた身禄の弟子吉田平左衛門によって組織された「山吉講」は、江戸屈指の規模でした。
本展では、富士講の歴史、及びこの山吉講の資料を中心に、渋谷区にゆかりのある富士講を取り上げ、様々な講社の人々の祈りの姿を紹介しています。
また、江戸中期以降、渋谷の地で様々な富士講が組織されたが、上記の隆盛をきわめた山吉（ヤマキチ）講以外の十二の講についても歴史資料や
写真を交えて詳細に解説しています。

●　図録「渋谷の富士講ー富士への祈り」

●　目次
　　　Ⅰ　富士信仰の歴史　　宮家　準
　　　Ⅱ　富士講の誕生
　　　　　1　長谷川角行
　　　　　2　食行身禄
　　　　　3　富士講をひろめた身禄の弟子たち
　　　Ⅲ　渋谷の富士講
　　　　　　1.山吉講　2.山正廣講　3.烏帽子講　4.山真講　5.山包講　6.丸谷講　7.一山講
　　　　　　8.山三講　9.丸明講　10.丸岩講　11.丸仙講　12本一講　13.開元講
　　　　　論考　文書にみる「山吉御水総元講社」の活動　　城崎陽子
　　　Ⅳ　富士登拝と道中
　　　　　1.登拝の経路　　　　　3.御縁年と登拝
　　　　　4.御師と宿坊
　　　　　　　吉田口（北口）御師と宿坊　須走口御師と宿坊
　　　Ⅴ　富士塚の築造と分布
　　　Ⅵ　絵札に描かれた富士信仰
　　　　　1　富士山牛玉
　　　　　2　御影
　　　　　3　庚申と御縁年の絵札
　　　史料編　吉田家文書（山吉御水総元講社）

●　発行日　平成22年1月20日

●　発行　白根記念渋谷区郷土博物館・文学館

●　サイズ21㎝×29.8㎝　103ページ

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Ⅰ 富士信仰の歴史


Ⅱ 富士講の誕生


食行身禄の御身抜


紙本着色富士講惣印図　富士講紋曼荼羅


富士吉田の富士講信者の真行妙伸が立ち上げた山真講


丸谷講　四谷を中心に新宿周辺に広がった講


上吉田金鳥居と御師町（戦前の絵葉書）

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