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監 修:北海道立近代美術館
発 行:淡交社
発行日:1982(昭和57)/8/7
サイズ:26.3 cm × 18.7 cm × 1.7 cm
【内容】
『 あそびの木箱 』
北海道立近代美術館 監修 秋岡芳夫 著
木で作られた工芸品を多く紹介したもの。箱のなかに宇宙を作ったものや、パンドラの箱、貝や海の文様を木の木目で表現したもの、木作りのブラウン管テレビやトースターなど、さまざまな発想の工芸品図版が79点収録されています。
・刊行によせて
北海道は木材の産地である。
ところが、木工芸となると見るべきものは多くはない。つまり、材料の供給地にとどまり、自ら優れた製品を生みだす技術と、デザイン力に欠けるところがある、いや、それらを生みださせる要望や刺激が少ないようにも思われる。
そこで、この木工芸に目をむけ、再考してもらいたいものだと考えていた。そのためには、何か刺激になる展覧会を実施するのが、地元美術館の一つの役割ではなかろうかと。
ちょうどそのとき、彫刻家の流政之氏に会い、雑談していると、木箱の話となり、コンペ形式でやってみるかということになった。
とはいっても、前例もなく、資料もなく、手さぐりの調査から始め、考えるほど容易なことではなかった。
幸い、新しい木工芸に意欲的な研究、工夫をされている、秋岡芳夫、折原久左門、勝見勝、藤崎誠各氏の積極的な御協力を賜ることとなり、53名の作家を選定し、製作依頼するところまでこぎつけた。
とはいえ、作家各位が当方の趣旨を汲んで、快く引き受け、製作してくださるか、また、どんな作品が出品され、どんな展覧会になるのか、一抹の不安がないではなかった。
締切りが近づき、送られてきた作品を見ると、工夫をこらし、技術を見せ、変化に富んだもので、嬉しくなってきた。それだけに審査はむつかしいものとなったが・・・・・。
ちょうど、来館していたカナダ・エドモントンの美術館長が、これらを見て、大変な興味を示し、是非カナダへこの展覧会をもってきてほしいと要望されたが、次回にはそうしたいものである。
なによりも、この展覧会が本書のような形で永く残ることは望外の喜びであり、木工芸の再発見と、振興の一助ともなればと思うが、また、こうした試みは、地域美術館(Regional Museum)の新しい一つの生き方とも考えるものである。
北海道立近代美術館長 倉田公裕
●目次
刊行によせて
くらしの箱
家は箱か?
土蔵と笥
部屋と箱
箱の中の小さな箱
家の外の軽い箱
あそびの木箱
箱は小宇宙
想いを容れる
木箱のパロディ
空間をとりつくす
崩れる箱
作品データ
作者一覧
【状態】
函無し。
表紙などに薄スレ、小キズ、僅かなヤケ・シミ等の多少のイタミがありますが、問題なく見れます。
古本としては標準的な状態だと思います。
よろしくお願いします。
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+ + + この商品説明は オークションプレートメーカー2 で作成しました + + +
No.202.001.001