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ムック,21cm : 231ページ
ISBN- : 4309975801
ISBN- : 9784309975801
日本の古典に精通した深い教養と鋭い感性で、美の本質を見抜いた人・白洲正子。彼女をめぐる評論やエッセイ、単行本未収録の貴重な対談を収録する。『文芸』別冊。
大女優のような風格で、厳しい視線をまっすぐこちらに向けている表紙の女性、白洲正子とは誰か。まずはこの1冊を見て読んでから、白洲正子という広く深い世界へ旅立つ、そんなガイドブック。
前半は、アルバムと、染織家志村ふくみや作家田口ランディら女性ばかり4人の著者によるエッセイ、白洲に親しい中世文学者青柳恵介と歌人水原紫苑の対談など。後半は、河合隼雄や山折哲雄、車谷長吉といった人々と白洲の対談8編を集めて、さらに、1人の女性をめぐる白洲と大岡昇平の確執に触れ、興味深い樋口覚の評論を加えて、グラフィティーと呼ぶより、読みごたえある読本となっている。
巻末に付された、白洲正子書籍内容目録や略年譜をじっくり追ってみるのも、本書を読む楽しみの1つだろう。特に内容目録は、1冊の著書の初版から改訂版、再版へと出版の変遷をたどり、また目次すべてを詳細に掲載していて、資料的価値が高い労作だ。年譜も貴重。明治の終わりに生まれ、14歳から18歳までアメリカに留学、昭和の初めに帰国し19歳で結婚。その後夫の仕事の関係でヨーロッパと日本を行き来しながら3人の子どもを産み、戦渦に巻き込まれ、戦後始めた旺盛な古寺・古跡巡りと著述活動は、1998年に88歳で亡くなるまでやむことがなかった。
華族としての出自から豊富な外国体験、小林秀雄をはじめとする近代日本の文学、芸術、芸能を築いた人々との密度濃い交流で鍛えられた身心で日本の美の本質を見抜こうと、明治、大正、昭和、平成の4代を果敢に生きた1人の女性が、鮮やかに見えてくる。白洲正子への旅の方向感覚が研ぎ澄まされる本である。(中村えつこ)
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コンディション:多少のいたみございます。概ね経年並程度の状態です
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