「株式会社 エーツー」では、快適にページをご覧いただくためにJavaScriptという技術を使用しています。 JavaScriptの設定がオンにされていない場合、適切な表示・操作を行えないことがありますのでご了承ください。
新品定価より ¥1100安い!!10%OFF
新品定価より ¥1100安い!!
条件により送料とは別に通信販売手数料がかかります ■本州・四国・九州 お買上金額 5,000円未満…240円 お買上金額 5,000円以上…無料 ■北海道・沖縄 お買上金額 5,000円未満…570円 お買上金額 5,000円以上10,000未満…285円 お買上金額10,000円以上…無料
このページに記載された商品情報に記載漏れや誤りなどお気づきの点がある場合は、下記訂正依頼フォームよりお願い致します。
4.3(5件)
現在、商品レビューの投稿はありません。
商品レビューの削除
商品レビューを削除しました。
指定された商品レビューが見つかりませんでした。
削除キーを入力してください。
削除キーが間違っています。
削除できませんでした。
「プリティが多すぎる」 2018年 8月 文庫2刷
「スクープのたまご」 2018年 9月 文庫初版
「クローバー・レイン」 2014年 8月 文庫初版
定価 各巻 680円+税 301頁~359頁
<プリティ> 文芸編集者を目指して大手出版社に就職。週刊誌の編集で雑用をこなして2年、次の配属先がなんと”ローティーン(女子中学生)”向けのファッション雑誌の編集局。編集長と新見以外は派遣の女性スタッフだけ。紙面はピチピチの中学生モデルと低価格のアイテムを散らした、自分的にはとても受け入れられないものにあふれる。ともかくそんな中で適当に過ごして次の移動を待とうとする新見(通商・南吉くん)。でも、10歳近く歳下の少女達の真剣な日々。そして、くだらないと思っていたその回りのスタッフ(カメラマン・スタイリスト・メイク)などが思いをかける真剣さに、自分がいかに中途半端だったか思い知る。早く抜け出そうとしていたのに。各章のタイトルには全て”P”が付いているが、解説にあるように二つの”P”が外されている。お仕事小説ではあるが、時に中学生モデル達の明るいが、真剣な様子が好い。
<スクープ> 女神さまの気まぐれか、記念受験と思っていた大学に合格し、これも採用はないと思っていた大手出版社に内定をもらい。配属された部所もいい先輩に囲まれたPR雑誌の編集部門。けれど女神さまもきずいたのかもしれない。同期が、心を病んで別の部署に移った後に穴埋めで配属されたのは、週刊誌の事件班。政治家や、芸能人のスキャンダルを掘り起こして、センセーショナルな記事が評判の週刊誌だ。日南子は、童顔・奥手とてもそんな部署には似つかわしくはなかったが、それでも配属されては仕方がない。入社2年目とはいえ、週刊誌は初めて、初日から分からないことだらけ。先輩記者の言われるまま、失踪した女子高生のアルバイト先を探したり。連続殺人犯の、足取りの確認作業をさせられたり。それでも、次第に、週刊誌が求めているものを感じてゆく。物語としては、連続殺人の犯人につながるスクープを見つけ出す、重要な役回りとなるのだが。著者は、取材として週刊文春の編集部を参考にしたそうだが、今では”文春砲”として、その存在価値は見捨てられない。千石社シリーズの一冊。シリーズとは言っても、老舗出版社千石社の若手編集者が登場人物となるだけで、特につながりはない。
<クローバー・レイン> 文芸出版から、週刊誌、文芸雑誌、企業物の月刊誌、文庫まで幅広く出している老舗。その若き編集者が、活躍するお仕事小説といってもいい。他に「プリティ」など直接関係はないが、お仕事を頑張る人々が描かれる。
彰彦は、これまず特に挫折を知らず、この大手出版社に就職して7年、文芸出版に編集者として配属されてから3年がたっていた。引継ぎを受けた人気作家の本も出し、たまには、かつての作家の原稿を没にすることもあった。そんな時、パーティーの後で酔いつぶれた作家を家まで送っていた後、彼が書いた原稿を読ませてもらった。かれは、一時は流行作家となったが、今では、鳴かず飛ばずの忘れられた作家だった。しかし、彰彦はその原稿を読み、これは本にしたいと思った。この本をかつての友人に読ませたいと思った。流行作家から転落した家永の作品は、当然凍りつけにされようとした。作品の質はどうであろうが、老舗出版社としては一押しとはいかないのだ。それでも彰彦は、どうにかこの本を世に出したいと思った。中堅出版社なら、これを出すこともできるだろうが、老舗としては危険を冒したくない。彰彦はそれでも頑張る。家永の本の内容は、断片的にしか語られないが、雨にしっとり濡れる、風景は素晴らしい。
多数まとめて送る場合は、なるべく料金の安いものを選択します。希望の発送方法がありましたら、ご連絡ください。
個人の蔵書なので、すべて一読はしています。すべて自分で読むために購入した本です。
経年劣化などはご理解ください。