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初版 平山夢明 暗くて静かでロックな娘 集英社刊
2012年12月20日初版 集英社発行
彼女と出会ったのは腐った町の腐った便所。
盲目の美女ロザリンドとのロマンスを描いた表題作他、全十編の最新小説集。
「やめろ。彼女は目と耳が不自由なんだ」
バーテンの言葉に俺は抵抗をやめ、目の前の女を穴が開くほど見つめた。歳は二十代半ば、
黒髪が卵形の顔を縁取っている。化粧は派手めだが下品に感じないのは素顔がもともと派手な作りだからだ。
弓形の唇が割れると白い歯が覗いた。舌が唇を湿らせに、ちょろりと覗いて引っ込んだ。
「だって目が開いてるぜ」
「そんな可哀想な子もいるのさ」
確かに彼女は黒い杖を持っていた。便所の前の暗がりでは気がつかなかったのも当然だ。
平山夢明
1961年、神奈川県生まれ。デルモンテ平山名義で、映画・ビデオ批評から執筆活動をスタートし、1996年、『SINKER―沈むもの』で小説家としてデビュー。2006年、短編「独白するユニバーサル横メルカトル」で、第59回日本推理作家協会賞を受賞。また、同作を表題作とした短編集は、2007年版「このミステリーがすごい!」で1位を獲得。2010年、『ダイナー』で第31回吉川英治文学新人賞候補、第28回日本冒険小説協会大賞、翌2011年に第13回大藪春彦賞を受賞。
【状態】
経年劣化により若干の焼け、カバーにスレ、傷は御座いますが、概ね良好です。