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「手と目と声と」 角川文庫 平成15年5月2刷
「ワルのポケット」 新潮文庫 平成4年7月初版
「子どもの隣り」 新潮文庫 昭和63年7月初版
定価 280円~419円+税 175頁~326頁
『手と目と声と』「水の話」在日挑戦人水泳選手の厳しい生き様が中学生達の心を熱く揺さぶる。「手」沖縄を旅する少女の真情をつづる。「目」インドネシアで出会った子供達の目。「声」障害を持つ子供達の内に秘めた声。
『ワルのポケット』 デパートで万引きを繰り返す小学6年生6人組。学校ではワルの烙印を押されている彼らの心の襞をやさしさに満ちた眼差しで写し取った表題作など5編。「ワルのぽけっと」「チューインガム1つ」「いくちゃんというともだち」「プゥ1等あげます」4年3組の子どもたちと担任の悲喜劇を描く連作。「へんな子がいっぱい」
『子どもの隣り』 現代に生きる子どもたちの孤独と不安をしなやかに描く。「蕪の駅」死の影におびえる少女が、心臓手術を決意するまでを描く。「日曜日の反逆」日曜日ごとに1日だけの家出を繰り返す少年を通し、現代の子どもの孤独に迫る。「友」教室の退廃に中学生たちの目が鋭く注がれる。「子どもの隣り」4歳の男の子の目に映るさまざまな人生の断片を描く。
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