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苦労して築き上げた町工場をそろそろ息子に任せて、平和な老後を送ろうと思っていた矢先、市瀬さんを襲ったのは、理由なき殺人事件による息子の死(1966年5月)。「父さん、口惜しいよ。こんなことで死ぬなんて……。仇は、必ずとってくれ」と言い残して逝った息子の言葉を胸に、市瀬さんの暗中模索の日々が始まる。
犯人は19歳の少年で、動機は「誰でもいいから人を殺したかった」と、箸にも棒にもかからない。だが、刑事裁判の判決は、少年であることを考慮して「5年以上10年以下の不定期刑」に過ぎなかった。一度は、法廷の入口で被告人を刃物で襲って文字通りの「仇討ち」をしようとしかけて、危ういところで甥に止められた市瀬さんは、「法律が間違ってるんだ。変えなければならない」と、一から法律の勉強を始める。
そして、町工場を売って得たお金で全国の同様な被害者遺族を訪ね歩き、時に誤解のまなざしを向けられながらも、被害者遺族の会を立ち上げるが、社会は長い間、その存在すら認知することがなかった。国が初めて被害者補償制度に関する調査費を予算に計上したのは、市瀬さんが亡くなって3か月後のことだった(1977年4月)。これによってようやくわずかながらの「犯罪被害者等給付金」の制度ができたのだが、「犯罪被害者等基本法」が制定される(2004年)までには、さらに20年以上の歳月を要している。