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平成10年 153P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
本展覧会では、やきものを観賞用の美術品としてだけでなく、 本来ある機能をもった器としてとらえ直し、その造形性を見つめ直 したいと思います。今回は、特に出光コレクションの東洋陶磁のうち、いわゆる「大皿」にスポットを当てております。
日本人の食生活のなかでの器の歴史を振り返ってみますと、古代以来各人がおのおのの膳をかまえ、その上に腕や皿をおいて食物を盛りつける形式が、長い間とられてきました。このような習慣のなかで、陶磁器の「大皿」はほとんど使われることがなかったと考えられます。それが桃山時代をむかえるころになると、陶磁器の 「大皿」が都市の富裕層を中心に初めて広く使われるようになりました。この「大皿」流行の背景には、16~17世紀にかけての中国 の景徳鎮窯などを中心とした世界的な「大皿」ブームがあったのです。
さて、その世界的な「大皿」ブームの波が到来した日本では、 桃山時代から江戸時代前期にかけて、肥前窯、瀬戸・美濃窯、備 前案、信楽窓などで「大皿」が盛んに作られました。「大皿」はとくに宴の場を華やかに飾る器として、当時大変好まれたことが絵画 資料などから判明します。17世紀は、まさに日本における「大皿の時代」であったと言うことができるでしょう。
本展覧会では、絵画資料や考古資料なども踏まえながら、その「大皿の時代」の背景を探ります。 本展覧会を通じまして、什器としてのやきもののもつ魅力を、再認識していただける機会となりましたら幸甚に存じます。
最後に貴重な考古資料を快くご出品下さいました所蔵機関をはじめ、ご協力を賜りました関係の方々に深甚なる謝意を表します。
出光美術館
お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙小傷。ページ小黄ばみ。ご理解の上、ご入札ください。もちろん読む分には問題ありません。220812
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細部に至るまではチェックしておりませんので、書き込みや蔵書印等ある場合があります。ご理解の上、ご入札ください。
ほとんどは一般的な中古本ですので、状態に神経質な方はご入札をご遠慮ください。
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この他にも出品しておりますので宜しければご覧ください。