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長谷川 裕一(著)
登録情報
コミック
出版社: 双葉社 (2002/10/12)
ISBN-10: 4575938017
ISBN-13: 978-4575938012
発売日: 2002/10/12
商品の寸法: 21 x 14.8 x 1.8 cm
なんだか無性に読み返したくなって、つい買ってしまった(^^;)。巷では、ガルーダ・ハイネル復活編の第2部の方が人気のようですが、改めて見ると第1部(ジュエリオン編)もなかなかの傑作です。
もう、何もかもがいい意味での予定調和!敵役ジュエリオンも、極度のシスコンという(美形)悪役のお約束をしっかり踏襲(女性だけど)。チリもチリで、これまたロボットアニメの傑作エピソードには欠かせない『くのいち』物の黄金パターン(「だめ、私には殺せない!」って、アレ)。
もっとも、いくら黄金率ったって、ただ上っ面をなぞっただけでは『仏作って魂入れず』で、しらけるだけですが、そこは男(とオタク)の熱き血潮流るる長谷川氏。あざとさなど微塵も感じさせず、『様式美』にまで高めた王道パターンで、見る物を大いに『乗せて』くれます。
南原ちづるなんか、絵だけ見ると「なんか違うな」って印象ですが、しゃべって動くと「あ、ちづるだ」って感じで、さすがわかって描いてらっしゃいます(脱帽)。
ジュエリオンも、三大ロボットを向こうに回して一歩も引かぬ、見事な敵役ぶり。悲しくも気高ささえ感じさせる生き様、死に様は、(女性ではありますが)かつての長浜美形悪役を彷彿とさせてくれます。
だけどこのマンガ、今は絶版状態なんですよね。掲載紙が休刊したことも災いしているんでしょうが、このまま単なる『知る人ぞ知る』で埋もれさせてしまうには惜しい傑作です。
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